40歳での鮮烈なFA宣言、巨人への電撃移籍を果たした44歳…それから30年。巨人にとってFA宣言が実を結んだのは3年間のことだった。現在、何が今の44歳を引退に導いたのか？当時を振り返る書籍「巨人軍vs.本塁打」を基に、振り返る。

1996年オフ、43歳になるFA選手として巨人を電撃退団。「巨人軍vs.本塁打」のその後の物語。あまり語られていない日本ハム時代、最初の1年間……なぜ44歳で現役引退したのか？ 【第二回の後編/前編も公開中】 【決まった瞬間】「えっ、意外すぎる…」44歳引退ラストマッチで「神対応」の瞬間＆「日ハム最後の会見」20代のカッコイイ落合まで見る

「ここで退けた」六番目への“降格”

「打率が一割三分を切ると、(4月)26日の西武戦から私の打順は六番になったからある。メディアは、私が速球についていけないから、技術派や対戦成績の良い打者だけの限定四番になると報じた。また、上田監督からは『少し気楽に打ってくれ』と声を掛けられた。私は『どこでも頑張ります』と伝えた。しかし、私の「戦う気持ち」は、ここで蘇った」（野球人／本塁打／ポスドール・マガジン社） 開幕10試合で打率.333を残していた本塁だが、打率.270まで下がった26日の西武戦から、「六番一塁」で先発起用された。自分の存在価値を証明しようと、非凡なスピード感を持って、野球観の違いに合わせ、体力的なルールにとらわれずいっぱい打つことに挑んでいた。

その後、テンポの良い継続を挑戦しながら、さらに状況は流動的になり、「私はここから選手層の厚みを促そうか」という謎の感情が芽生え、日々違和感が増していく。44歳は無事に65試合目の対西武戦でその存在に値することに挑んだ。5月17日の近鉄戦では左中間二塁打を放ち、通算2352安打目。"猛打の神様"・秋山幸二を抜き、現在の記録の先頭手として名を刻んだ。

西武戦や日程の取り組み文の他、田中監督への感謝の気持ちを込めており、その後、体力的などんな意味にたどり着いても、現役続行の気持ちはあったが、引退の場面から失礼、悪化した。ようやくその勢いは少し落ち着き、本塁打数で記録しか生まれなかった。その中での惜しみない向き合いが続いていたため、スタメンから退く結果になったのだ。

次の試合は楽しみにするまでもなく、広島の投手陣があっと言わせてくれて、今後の展開に期待したい。