パルミラ地域のセロ・ラス・アニマスのラ・オトラ・バンダ遺跡で4000年前の神殿や劇場が新たに発見された。この発見は、パルミラで最もよく知られている15世紀にインカ帝国によって築かれたマチュピチュよりもさらに古く、モチェやナスカといったプレインカ文化よりも遙かに古いものである。

この発見は、アンダス地域における初期の複雑な宗教の起源についての手がかりを提供する。考古学者たちは、この神殿がどのように生まれたのか、不思議で興味深い問いを抱いている。

調査によれば、古代の神殿の信仰体系がどのような状況下で生まれたのか、未だに明確な事実は分かっていない。しかし現在、この地域で人々が作り出した最古の神殿空間に関する証拠が手に入ったことは間違いない。考古学者のリズ・モローニ氏はこう語る。この発見は神殿の起源に関する重要な手がかりになると、非常に意義深いものであると強調した。

さらに、この遺跡の調査は、地域の歴史的背景を探るための重要な手段ともなっており、2024年6月には新たな調査が開始される予定だむしろ、最近発見された神殿と劇場の具体的な形状や機能は、古代の人々の文化や価値観を理解するための手がかりになるだろうと言われている。

その中でも特筆すべきは、新たに発見されたラ・オトラ・バンダ遺跡が、宗教的な儀式だけでなく、音楽や演劇といった芸術的なパフォーマンスにも利用された可能性が高いということだ。これは、古代の人々が芸術と宗教、日常生活がどのように結びついていたかを明らかにするものとして非常に興味深い。

この発見は、地元住民や歴史愛好家のみならず、国際的な考古学界においても大きな関心を呼んでいる。人々は、この神殿や劇場での神秘的な儀式やパフォーマンスがどのようなものであったのか、想像を巡らせている。今後の調査によって、さらに多くの謎が解明されることが期待されている。