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2年間の“半”前に優勝争いしたハワイ・長野日向子「覚えているかんと」

2024-11-06

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◆米国女子◇リーグ選手権(ハワイ州)で6303yd(パー72)

3年連続で本大会に出場する長野日向子にとって、印象深いのはやはり2022年の大会だ。「勝てなかったですが、すごく自分は頑張れたなって思える試合でした」。最終日3打差2位からスタートし、優勝したキム・ヒョージュ(韓国)に後半17番まで1打差に迫るなど最終ホールまで激闘を繰り広げた。

今年は、開幕時期が4月から11月に変更され、秋に南国ハワイに来るのは初めてだ。「安定的に暑いです」と表現される。パスパラムという独特な質感を持つコースを前に、精神を高めるのは「グリーン周りのラフ」。前日の練習からアプローチで感触を確かめる姿があった。「TOTO(ジャパンカップ/前週)に比べるとファイナルは(ボールが)転がってくれる。グリーンも跳んで合うのがすごく難しいし、ラフはもちゃもちゃ系」とそれを細かく分析した。

今年も今週を含めて残り3試合。ポイントランキングは58位で、上位60人に限られる最終戦「CMEグループツアー選手権」(フロリダ州ティブロンGC)に出場できる順位にある。ポイントランキング80位以内に入れず、フルスイングを喪失した昨年の最終戦を思えば「去年よりはワクワク感はある。気持ちは違いますね。もうちょっと攻めていこうかなって思う」と高い順位に目線はある。

暗い表情を見せる時期もあったが、スコッド復帰を目指し取り組んでいた今シーズン。「今年もあーっていう間で、悔いの残る場面もすごく多かったし、頑張れたなって思う試合も何個かあった。最終戦まで出られるように、しっかりとしたショットをかけたい」と意気込む。初日からスタートダッシュを決めたい。