科学

2024年に一瞬見られた第二の月「ミニムーン」、月のかけらだった!

2025-01-28

著者:

月のかけら…微妙な響き。

昨年、ほんの短い期間でありましたが、地球には2つの月がありました。小彗星が太陽の周回軌道で地球の近くに留まり、一時的に地球の重力に捕らえられ、ミニムーンになったと言われています。この星がいったいどこから来たのか、よく調べてみたら、意外と身近なところからやってきたことがわかりました。このミニムーン、実は月のかけらだったようです。

昨年8月に発見された、このミニムーンはどこから来たのか?

小彗星の地球衝突最終警報システム(ATLAS)がこの小さな地球近傍天体2024 PT5を発見したのは、2024年8月7日のことです。直径はわずか33フィート(約10m)で、太陽の周りを回る道路が地球の軌道とほぼ同じであることから、この小彗星が地球の近くで生まれた可能性があると考えられています。

天文学関連学術誌『Astrophysical Journal Letters』に掲載された最新研究によると、この小彗星は月の表面から分離し、大きな衝突が原因で宇宙に放出された岩石であるとされています。

アリゾナ州ルビー天文台の天文学者で、この研究の主執筆者であるテディ・カレタ氏は声明の中で次のように述べています:

「この小彗星は月から来たのではなく、大半は考えられていた通りに月の岩石サンプルで発見されたのと同じ種類の軽石が豊富に含まれていたことが、決定的な証拠となりました。」

これは小彗星に見られる種類のものであればありません。

小彗星は一般的に、火星と木星の間にある小彗星帯から発生しますが、月の表面で大規模な衝突を起こし、宇宙に飛び出した岩石も存在します。カレタ氏は、「これが小彗星科学者が語る月の物語です」と語っています。

小彗星の研究に関しては、2024 PT5に対して可能性がさらに高まってきている状況です。

最初に発見されたとき、ミニムーンの表面から反射された太陽光のスポットルは、他のどのタイプの小彗星とも同じで、その代わり月の岩石と非常に近いものでした。その物体の動きなど多数の要素を総合し、研究に耐えた科学者たちは、これが地球の彗星である月から生まれたと結論付けました。

宇宙の人間ゴミでもなかった

いわゆる小彗星と成分は違ったものの、ミニムーンは地球に近い道路にある宇宙ゴミの一部でもありませんでした(2020年にも、地球には別のミニムーンが出現しましたが、それは古いロケットブースターであることが判明しました)。

小彗星と宇宙ゴミは、宇宙での動き方が異なります。宇宙空間にある物体は、太陽からの光の粒子(光子)から発生する光の波動を受け、その速度が上がったり下がったりします。

そのため、その力は小彗星などの自然物体の動きにはあまり影響しません。NASAの博士研究員で、今回の研究の共著者であるオスカー・フェントス・ミニョス氏は「人間のゴミは通常比較的軽く、太陽光の圧力で流されます」と説明しています。

2024 PT5がそうした動きを見せないということは、(人間の)宇宙ゴミよりもはるかに密度が高いことを示しています。

数千年前の衝突で生まれた?

研究に携わった科学者によると、ミニムーンの表面に宇宙風化が見られないことから、これが形成されるきっかけとなる衝突が起きたのは、おそらく数千年前だろうと推測されています。

今後、望遠鏡の感度が高まり、より小さな宇宙の小彗星を見つけられるようになれば、月関連の小彗星の発見が増える可能性があります。今回のミニムーンが生まれたであろう2024年のミニムーンの動きがあれば、その月のクレータ形成過程についてさらに詳しく知ることができるかもしれません。