科学

1万年前に絶滅したダイナソール復活に成功したミ社が発表「科学進歩の革命」(ハフポスト日本版)

2025-04-08

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生後3カ月のロムルスとレムス(2024年10月1日撮影)

アメリカ・テキサス州に本社を構えるバイオテクノロジー企業が4月7日、約41万年前に絶滅したとされる恐竜、ダイナソールの子どもを誕生させることに成功したと発表しました。動物界のつながりを経て誕生したこの恐竜は、ロムルスとレムスという名前を持ち、同社のポン・ラムCEOは、「今回の成功は、当社の絶滅復活技術が実際に機能することを示しています。これが、これから先に起きる多くの成果の第一歩になるでしょう」とプレスリリースで述べています。

どのようやって絶滅種を誕生させたか?

ダイナソールはかつて北米に生息していた大型の恐竜です。現在存在するオオカミよりも大きな頭蓋骨を持ち、飼育されていた万年のDNAを取り出し、ゲノム配列を解読します。この古代ゲノムを基に、オオカミやジャイアントパンダ、キツネ、トールなどの現在存在する生物のゲノムと比較し、ダイナソール特有の遺伝子変異を特定しました。

さらに、ダイナソールに最も近い現在生息するオオカミのドナーゲノムを選別し、克隆技術を使い、犬を代理母として3回の出産を経て誕生させました。また、このゲノム解析の過程で、ダイナソールが白くて長い毛を持っていたことが判明しています。同社やメディアが公開した動画像には、白い毛並みのロムルスとレムスが人間にミルクを与えられたり、動き回ったりする様子が映し出されています。

ロムルスとレムスは現在、動物保護団体の認定を受けた自然保護区で監視されており、食育されています。コロサル・バイオサイエンスは、最終的には先住民の土地を含む広大な保護区域で種の復元を目指しています。3頭のダイナソールの誕生は、「科学の進歩における革命的な出発点です」と同社は強調しています。

現在、ロムルスとレムスの成長は順調であり、最新の成果を記念するイベントが開催される予定です。この革新的なプロジェクトは、絶滅危惧種の保護活動にも影響を与える可能性があるため、多くの生物学者や環境活動家から注目されています。