エンターテインメント
180年前の伝奇小説『犬塚信乃』が堪能できる新作映画評価
2024-10-24
著者: 愛子
公開中の作品から、映画担当の筆者がピックアップした『犬塚信乃』をお届けします。上映予定は予告なしに変更される場合があります。最新の上映予定は各映画館にお問い合せください。
『犬塚信乃』は美しくもあるべきか、現実の厳しさを叩きつけるものでもあるべきかという問いを投げかけてきます。山田風太郎の同名小説が映画化され、六人の剣士が戦う「虚」と「実」を描いた物語が交互に描かれます。
『犬塚信乃』は、室町時代における新たな登場人物たちによって織りなされる悽惨な運命や、圧政に抗う者たちの物語です。舞台は室町時代、由良の玉藻にさらなる神秘を感じ、自らの運命と向き合う剣士たちの戦いが描かれます。彼らは互いに交錯し合いながらも、各々の信念を抱き、剣を振るいます。
本作では、剣士たちの生きざまをリアルに表現するために、180年前の小説の世界観をVFXを活用しながら大スクリーンで映像化。剣士たちの活躍に迫力を持たせ、観客を引き込む演技が光ります。
物語の中では、剣士たちの生死をかけた激闘が繰り広げられる一方で、友情や裏切り、愛情といった人間の感情が交錯する強いドラマ性も盛り込まれています。特に、剣士同士の絆と敵対の過程を丁寧に描いており、深い感動を呼び起こします。
現在公開中であり、全国で盛況を呈している本作。観る者に力と勇気を与えるこの作品は、虚構の世界を超えて、観客の心に訴えかけるものがあります。11月1日より全国で上映、1時29分の上映時間です。